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2025年04月30日

産後の抜け毛の原因とは?忙しい育児の合間にできる対策もご紹介

出産は、女性にとって命をかけた大きなイベントです。
無事に赤ちゃんが生まれてひと安心したものの、慣れない育児に追われる中で、疲れやストレスが少しずつたまっていく…そんな方も多いのではないでしょうか。

そんな日々の中で、ふと気になってくるのが「産後の抜け毛」
出産後しばらくすると、シャンプーをしているときに髪の毛が大量に抜け、気づくと排水口に髪の毛が溜まっているなんてことも…。出産前までにそういった症状がなかった方にとっては、不安になることもあるかもしれません。

この記事では、産後の抜け毛の主な原因や、気になり始める時期、そして少しでも抜け毛を軽減するためにできる対策法をご紹介します。産後の抜け毛はやがておさまりますが、不安な気持ちになるのは当然のこと。少しでも安心して過ごせるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。

出産後に髪が抜ける原因とは?


ここでは、産後に抜け毛が増える主な原因を3つご紹介します。
「ホルモンバランスの変化」「ストレス」「栄養不足」といった、出産や育児に深く関わる要素が大きくかかわっています。

①ホルモンバランスの変化

妊娠・出産を経て、女性の体内ではホルモンのバランスが大きく変化します。妊娠中に増えていた「エストロゲン」というホルモンが、出産後に急激に減少することで、髪の毛が一気に抜けるきっかけになることがあります。

また、出産で体全体に大きな負担がかかっているため、体質が変わったり、免疫力が落ちたりすることも。その影響で、頭皮にも変化があらわれ、抜け毛が増えやすくなってしまうのです。

②出産や育児によるストレス

産後は、慣れない育児や睡眠不足が続き、どうしてもストレスがたまりがちです。とくに初めての出産・育児の場合は、赤ちゃんの泣き声や授乳のタイミングなど、すべてが手探り。思うようにいかない日々に、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんが母乳やミルクを飲まなかったり泣き止まなかったりするとストレスで眠れない日が続くでしょう。こうした心身のストレスが重なると、体のリズムが乱れて、抜け毛が増えてしまうことがあります。

③母乳育児による栄養不足

母乳育児をしていると、体の栄養が赤ちゃんへと優先的に使われます。そのため、ママ自身が気づかないうちに栄養不足になってしまうことも。実際に母乳育児をされる方はエネルギー摂取量を増やすようにとの指摘もあるほどです。厚生労働省の資料によると、授乳婦の方は1日に必要なエネルギー摂取基準量+450kcalが理想的とされています。

なお、ミルク育児の場合においても、育児そのものが体力勝負のため知らず知らずのうちに栄養不足になっていることも考えられます。栄養不足になると髪の毛まで栄養が行き届かなくなり、抜け毛が発生したり髪質が変化したりします。

産後の抜け毛はいつまで続く?


抜け毛が増え始める時期は人それぞれですが、多くの方が「出産から2〜3ヶ月ほど経ってから気になり出した」と感じているようです。特に抜け毛のピークは、産後4ヶ月〜半年くらい。

落ち着いてくるのは赤ちゃんが1歳を迎えるころが多いといわれています。お風呂に入るたびに髪の毛が抜けると、「このまま髪がなくなってしまうのでは…」と不安になるかもしれませんが、これは一時的なもの。時間とともに回復していくことがほとんどです。

産後は心も体もデリケートな時期。だからこそ、「今だけのことだから大丈夫」と思えるように、正しい原因を知り、必要であれば適切な医療機関へ相談することが大切です。

出産後のヘアトラブル対策5つ


では、少しでも抜け毛を減らすにはどうしたら良いのでしょうか?
ここからは、毎日の中でできる対策をご紹介します。産後の抜け毛はホルモンバランスや育児のストレスなど、自分ではどうにもできないものもありますが、少しずつ自分にできることから始めることで、予防や改善ができるでしょう。無理なく続けられるものから、少しずつ取り入れてみてくださいね。

①栄養バランスの良い食事をとる

体も髪も元気に保つためには、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。特に、髪のもとになる「タンパク質」は意識してとるようにしましょう。お肉・魚・卵・豆腐・大豆製品など、調理がしやすい食材を使って、できるだけ毎食に1品は取り入れるのがおすすめです。

とはいっても、産後は赤ちゃんのお世話で、つい自分のごはんは後回し…という方も多いと思います。特に産まれたばかりの新生児のころは難しいですよね。そんなときは、具だくさんのお味噌汁に豆腐やお肉を入れたり、ゆで卵をまとめて作っておくと、手軽に栄養が補えます。赤ちゃんのアレルギーなどで母乳への影響が心配な方は、必要に応じて医療機関や管理栄養士に相談してみましょう。

②育児を分担してストレスを軽減する

育児は、どんなに経験を積んでいてもストレスがたまりがち。子どもによって母乳やミルクの飲み方や睡眠時間はさまざま。わかっていてもつい他の子どもと比較して不安になることもあるでしょう。そんなときはひとりで抱え込まず、パートナーや信頼できる周りの人に気持ちを話してみましょう。パートナーと家事の分担量を見直したり、自分ひとりでリフレッシュする時間を設けたりと周囲を巻き込んだ育児を行いましょう。もし身近に頼れる人がいない場合は、自治体の子育て支援窓口に相談してみるのもひとつの方法。活用できるサポートや施設を教えてもらえることもあります。

また、近年はSNSで育児にまつわる情報を簡単に収集できるようになりました。しかし、育児は個人差があるため、ネットの情報が全てではありません。子どもの成長について不安になったときは、小児科や保健師に相談して解決を目指しましょう。

③睡眠時間をしっかり確保する

産後はとにかく寝不足が続きます。特に、月齢が低い赤ちゃんは2時間に1回や3時間に1回など、こまめに授乳が必要だったり、授乳後もぐずついてなかなか寝てくれないといったこともあったりしますよね。そんな時は、昼間に赤ちゃんと一緒にお昼寝をしたり、パートナーがいる時間帯に仮眠をとったりと、少しでも眠れる時間を見つけて体を休めましょう。睡眠不足は体だけでなく髪の毛にも影響が出やすくなりますので、できる範囲で睡眠時間を確保したいところです。

④頭皮を清潔に保つ

体のケアと同じくらい、頭皮の清潔も大切です。出産後は肌が敏感になっているため、それまで使っていたシャンプーが合わなくなることもあります。そういった場合は、低刺激の頭皮に優しいシャンプーを使い、髪だけではなく頭皮までしっかりと丁寧に洗ってみましょう。

また、赤ちゃんのお世話に追われ、夜お風呂にゆっくり入る時間が取りづらい方は、時間帯を変えるなどしてしっかり髪を洗える時間を確保しましょう。

⑤頭皮のマッサージをする

髪の毛を洗う際に頭皮のマッサージをする方法もおすすめです。頭皮全体をもみほぐしたり引き上げるようにマッサージしたりしてみましょう。血行が改善され、抜け毛の予防が期待できます。

産後の抜け毛にお悩みの方はご相談ください

産後は、母子ともに生活リズムが整いにくく、体のバランスをくずしやすい時期です。その影響で抜け毛が気になることもありますが、ほとんどの場合は時間とともに落ち着いていくため、必要以上に不安にならなくても大丈夫。

それでも「抜け毛が目立ってきたかも?」と感じたら、栄養バランスを意識したり、できる範囲で睡眠時間を確保したりと、少しずつケアをはじめてみましょう。外出のときは、ヘアスタイルを変えたり帽子を取り入れて気分を変えてみるのもおすすめです。

ただ、どうしても気になって仕方がない場合や、産後しばらくたっても抜け毛の状態が改善しない場合は、クリニックに相談するのも一つの方法です。男性医師に相談しにくい場合は、婦人科のあるクリニックがおすすめです。あおば通りかずみクリニックは院長含め女性のスタッフのみですので、女性の方でも安心してご相談いただける環境が整っています。

かずみクリニックではエクソソームによる頭髪再生医療をおこなっています。
個別の症状に合わせたカウンセリングを行い、最適な治療計画・治療方法をご案内いたしますので、産後の抜け毛にお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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