年齢を重ねるにつれて、つむじが薄くなってきたと感じる方も少なくありません。薄毛というと男性のイメージが強いかもしれませんが、実は女性にもよく見られる症状です。本記事では、女性のつむじに起こる薄毛の原因や、改善に役立つ方法をご紹介します。さらに、多くの方が気になるパーマやカラーによる頭皮への影響や、頭皮マッサージのポイントについても解説いたします。
頭頂部にあるつむじは、もともと地肌が見えやすい部分です。そのため、地肌が見えているからといって必ずしも薄毛とは限りません。反対に、生え方によっては地肌が目立たなくても、薄毛や脱毛症のサインであることもあります。正常なつむじと薄毛の状態を見分けるポイントは、主に次の3つです。
1. 地肌の色
健康なつむじは頭皮が白っぽく見えますが、薄毛が進んでいる場合は赤みが出ていることがあります。赤みの原因としては、毛細血管のうっ血、頭皮の乾燥、紫外線によるダメージなどが考えられます。
2. 渦の形
正常なつむじは中心から左右どちらかに向かってきれいな渦を描いています。しかし、薄毛が進むと髪が細く少なくなるため、渦が崩れて直線的に流れてしまうことがあります。
3. 毛の太さや長さ
健康な頭皮では、つむじ部分の毛も太く長く成長します。一方、薄毛が進むと髪が細く短くなり、切れ毛が増えることも。頭皮に十分な栄養が行き届かず、髪の成長が妨げられているサインかもしれません。
女性がつむじの薄毛を気にし始めるのは、一般的にはホルモンバランスが変化し始める30代後半から40代以降が多いといわれています。原因はさまざまで、生活習慣の乱れやストレスによって20代でも薄毛に悩む方は少なくありません。
ここでは、女性のつむじの薄毛を引き起こす主な原因を5つご紹介します。女性の薄毛は、ひとつの要因だけで起こるものではありません。生活習慣や体の変化など、複数の要因が重なり合って進行することも少なくないため、原因を知ることが予防や改善の第一歩になります。
女性のつむじの薄毛は、ホルモンバランスの変化が大きく関わっていると考えられています。特に30代後半から更年期に差しかかる40代ごろはホルモンの変動が起こりやすく、薄毛が目立ち始める方が増える傾向があります。詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が深く関与しているといわれています。なかでもエストロゲンは、髪の成長をはじめ、脳や骨など全身の健康維持を支える重要な役割を持つため、ホルモンバランスが乱れると髪が細くなったり抜けやすくなったりする一因になると考えられています。
血行不良も、女性のつむじの薄毛を引き起こす原因の一つといわれています。頭皮の血流が滞ると、髪の成長に欠かせない栄養や酸素が毛包に行き渡りにくくなり、髪の成長が妨げられて薄毛が進むことがあります。また、頭皮が薄く硬くなることも血流を悪くし、薄毛を招く要因となります。さらに、髪を強く縛るヘアスタイルを長時間続けると、頭皮が引っ張られて血行が悪くなり、引っ張られていた部分から薄くなることもあります。頭皮への負担を減らすためにも、髪をきつく結ぶスタイルはできるだけ避け、やさしくまとめるよう心がけましょう。
髪の成長に欠かせない栄養が不足すると、薄毛の原因になることがあります。髪の毛は主にタンパク質からつくられていますが、その生成には鉄・亜鉛・ビタミンD・ビオチン・葉酸など、さまざまな栄養素のサポートが必要です。これらが慢性的に不足すると、髪が育ちにくくなり、抜け毛や薄毛につながると考えられています。髪の毛は、毛乳頭細胞からの指令を受けた毛母細胞が分裂を繰り返すことで成長していきます。しかし、毛乳頭細胞に十分な栄養が届かなければ細胞分裂が滞り、健康な髪が育ちにくくなってしまいます。
栄養不足の中でも、とくに薄毛や抜け毛の原因になりやすいのが鉄分不足です。鉄分はヘモグロビンの材料となる栄養素で、ヘモグロビンは血管を通じて酸素を全身に届ける役割を担っています。髪の成長には、頭皮へ十分な酸素を送り届けることが欠かせません。酸素が不足すると、毛母細胞の分裂が滞り、健康な髪が育ちにくくなり、薄毛や抜け毛が進みやすくなります。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、髪にハリやツヤを与え、健康的な成長を支える大切な役割を担っています。しかし、年齢を重ねるにつれてホルモンの分泌量は変化しやすく、とくに更年期前後は急激に減少します。そのため、40代以降は髪が細くなったり抜け毛が増えたりと、薄毛が目立ちやすくなると考えられています。
ここでは、女性のつむじの薄毛を改善するためのポイントを3つご紹介します。まずは、栄養バランスの取れた食事や適度な運動など、日々の生活習慣を見直すことが大切です。こうした工夫を続けても変化が見られない場合は、早めに専門家へ相談し、原因に合ったケアや治療法を検討すると安心です。
薄毛が気になり始めた方は、まず食生活を振り返ってみましょう。髪の主成分はケラチンというタンパク質で、健康的な髪を育てるには食事から十分なタンパク質を摂ることが大切です。さらに、髪の生成を助けるコラーゲンやミネラル、ビタミンなども欠かせません。栄養バランスが偏った食事が続くと、髪の成長が妨げられる可能性があります。自分の食事を見直し、偏りを感じる場合は、まずは栄養バランスを整えることから始めてみましょう。
薄毛の改善には、適度な運動も欠かせません。健康な髪を育てるには、血液を通して酸素や栄養を頭皮まで届けることが大切です。適度な運動で筋肉を動かすと全身の血流が促され、頭皮にも酸素や栄養が届きやすくなります。とくに下半身の大きな筋肉を使うウォーキングやジョギングなどがおすすめです。運動する時間がなかなか取れない場合は、通勤や買い物の際に階段を使う、近場には歩いて出かけるなど、日常生活の中で体を動かす工夫をしてみましょう。
食事や運動を意識してもつむじの薄毛が改善しない場合は、一人で悩まず、病院や専門クリニックに相談してみましょう。近年特に注目されているのが、エクソソームを用いた薄毛治療(エクソソーム毛髪再生医療)です。エクソソーム毛髪再生医療は、髪の成長をサポートする成長因子などを豊富に含む「エクソソーム」という情報伝達物質を頭皮へ浸透させ、毛髪の再生を促す新しい再生医療の一つです。従来の再生医療のように血液や脂肪を採取する必要がないため、体への負担が少ないのも特徴。さらに、比較的受けやすい価格帯で、通院の負担も少なく、前頭部の薄毛に悩む女性にとって試しやすい治療方法です。
ここでは、女性のつむじの薄毛について、よく寄せられる質問にお答えします。気になる症状や不安に感じていることがある方は、ぜひ参考にしてみてください。
薄毛が気になり始めると、髪型で目立たなくしたいとパーマやカラーを検討する方もいるでしょう。ただし、薄毛を隠す目的でパーマやカラーを頻繁に行うのは控えたほうが安心です。施術後は一時的に見た目が整っても、パーマ液やカラー剤による刺激は頭皮や髪に負担をかけます。ダメージが蓄積すると、かえって薄毛が進む可能性があります。
マッサージだけで必ず薄毛が改善するわけではありませんが、頭皮マッサージには血行を促し、毛穴の詰まりを和らげる効果やリラックス効果が期待できます。継続して行うことで頭皮環境が整い、薄毛の進行を防ぐ一助になる可能性があります。ただし、マッサージそのものに発毛を促す直接的な力はありません。発毛や本格的な治療を希望する場合は、病院や専門クリニックでの診察・治療を検討すると安心です。
つむじの薄毛は、女性にも起こり得る身近な悩みの一つです。大きな要因としてホルモンバランスの乱れが考えられ、年齢を重ねるにつれて薄毛が進みやすくなります。食生活の見直しや適度な運動で改善が期待できる場合もありますが、完治を目指すなら医療機関での診察がおすすめです。原因をしっかり特定したうえで、一人ひとりに合った改善方法を提案してもらえます。
あおば通りかずみクリニックでは、女性の薄毛治療を行っています。女性にとって、薄毛のお悩みは人に相談しにくく一人で悩みを抱えがちな症状ですが、当院では女性医師が丁寧なカウンセリングを行い、お一人おひとりの状態に合わせた最適な治療計画と方法をご提案しておりますので安心してご相談ください。
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