お知らせ

薄毛のお悩みは、女性にとってデリケートな問題です。年齢を重ねるにつれて、前髪がスカスカしてきたり、頭頂部のボリュームが気になったりと、不安を抱える方も増えていきます。女性の薄毛にはいくつかの原因がありますが、その代表的なものが FAGA（女性型脱毛症） と AGA（男性型脱毛症） です。

FAGA/AGAとは？

女性の薄毛は、見た目だけでなく気持ちにも影響しやすいものです。FAGAとAGAはどちらもホルモンや遺伝が関係しますが、症状の現れ方に違いがあります。

FAGA（女性型脱毛症）とは？

FAGAは女性特有の薄毛で、加齢にともなうホルモンバランスの変化、特にエストロゲンの減少が関わります。頭頂部全体がほぼ均一に薄くなり、前頭部が目立ちやすいのが特徴です。閉経前後のホルモン変動にくわえ、ストレスや栄養不足が影響することもあります。

AGA（男性型脱毛症）とは？

AGAは主に男性に多い脱毛症ですが、女性にもみられることがあります。遺伝と男性ホルモンの影響が大きく、テストステロンがDHT（ジヒドロテストステロン）に変換されることで毛包に負担がかかり、前頭部や頭頂部の髪が少しずつ細く・薄くなっていきます。家族にAGAの人がいる場合は発症しやすい傾向があります。

FAGAとAGAの違い

FAGAとAGAは、どちらもホルモンの影響を受けて起こる薄毛ですが、原因や現れ方にいくつかの違いがあります。

ホルモンの影響

FAGAは、女性ホルモンであるエストロゲンが減少することで起こりやすくなります。エストロゲンは髪の成長を助ける大切な役割があるため、閉経前後に分泌が減ると薄毛が進みやすくなります。
一方、AGAは男性ホルモンの一種であるDHTの影響が大きく、DHTが毛包の成長を妨げることで髪が細く弱くなっていきます。

発症部位

FAGAは頭頂部全体がふわっと均一に薄くなり、前頭部が目立ちやすいことがあります。
AGAは前頭部の生え際や頭頂部にしっかりと薄毛が現れやすいのが特徴です。

発症年齢

FAGAは30代〜40代以降の女性に多く見られ、特に更年期前後にリスクが高まります。
AGAは思春期以降の男性に多く発症しますが、女性に起こる場合もあります。

女性の薄毛対策：治療法とサプリメント

女性の薄毛には、外用薬・内服薬・サプリメントなど、体質や原因に合わせた対策が効果的です。ここでは代表的な治療法をご紹介します。

治療法

◆ ミノキシジル
ミノキシジルはFAGA治療で広く使われる外用薬で、頭皮の血流を促し、毛包に栄養が届きやすくなることで髪の成長をサポートします。海外では内服薬も利用されており、細胞を活性化して発毛をうながす効果が期待できます。

外用薬は頭皮の刺激が起こることがあり、内服の場合は一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」や体毛が濃くなるなどの副作用が生じることがあります。いずれも継続的な使用が必要な治療です。

◆ 内服薬（スピロノラクトン）
スピロノラクトンは、男性ホルモンの作用を抑えることで薄毛の進行を防ぎ、FAGAに用いられる内服薬です。ホルモンバランスを整えることで、髪が育ちやすい環境をつくります。

ただし、月経不順や不正出血などホルモンに関連する副作用が出ることがあり、利尿作用があるため定期的な血液検査や医師の管理が必要です。

◆ エクソソーム毛髪再生医療
近年特に注目を集めているのが、エクソソームを活用した薄毛治療（エクソソーム毛髪再生医療）です。この治療では、毛髪の成長を促す成長因子を豊富に含む情報伝達物質「エクソソーム」を頭皮に届けることで、髪の再生をサポートします。従来の再生医療と違い、血液や脂肪を採取する必要がないため、身体への負担が少なく、比較的手軽に受けられる点が特徴です。また、通院回数も少なくて済むため、特にFAGAやAGAで髪の悩みを抱える女性にとって、気軽に試しやすい治療法です。

サプリメント

◆ パントガール（Pantogar）
髪の主成分であるケラチンやビタミンB群、L-システインなど、髪を育てる成分をバランスよく配合したサプリメントです。臨床試験でも、髪の密度が増える効果が報告されています。自然由来の成分が中心で、副作用が少ないのも特徴です。

◆ ビオチン（Biotin）
ビタミンB群の一種で、髪の生成や毛包の健康維持に欠かせない成分です。比較的手頃な価格で続けやすく、単体で不足を補いたい場合に向いています。

◆ プリオリン（Priorin）
小麦胚芽オイルやミレットエキス、ビオチンなど、髪に嬉しい栄養素を複合的に配合したサプリメントです。抗酸化作用や毛包のサポートに役立ち、総合的に髪の健康を支えてくれます。

治療薬とサプリメントの併用

治療薬とサプリメントを併用することで、FAGA治療の効果を最大限に引き出すことができます。

併用のメリット

・相乗効果：治療薬が直接的に脱毛の進行を抑制し、サプリメントが必要な栄養素を補給することで、髪の健康を促進します。
・総合的アプローチ：ホルモンバランスの調整と栄養補給を同時に行うことで、より効果的な治療が可能となります。

併用の例

◆ ミノキシジル（外用薬） + パントガール
ミノキシジルが血行を促進し、パントガールが必要な栄養素を補給することで、相乗効果が期待できます。ミノキシジルとパントガールの内服を併用することで、より高い発毛効果が得られます。

◆ スピロノラクトン + ビオチン
スピロノラクトンがホルモンバランスを整え、ビオチンが髪の生成を助けることで、発毛効果が高まります。ホルモンバランスを整える治療薬と栄養素を補給するサプリメントの組み合わせが効果的です。

ただし、いずれもご使用の際は必ず医師に相談のうえで取り入れるようにしてください。

女性の薄毛の治療法やサプリメントが気になる方は、あおば通りかずみクリニックへ

女性の薄毛は、特にFAGAの影響を受けることが多く、適切な治療法を見つけることが大切です。
ミノキシジル、スピロノラクトンなどの治療薬は、それぞれに発毛効果があり、個々の状況に合わせて使用することが推奨されます。一方で、パントガール、ビオチン、プリオリンなどのサプリメントは、髪に必要な栄養素を補給し、健やかな髪を維持するために役立ちます。治療薬とサプリメントを併用し、さらに生活習慣の改善を行うことで、FAGAの進行を効果的に抑え、健康な髪を取り戻すことが期待できます。

あおば通りかずみクリニックでは、女性の薄毛とFAGA/AGA治療を行っています。女性にとって薄毛のお悩みは相談しにくく、一人で抱え込みがちなこともあります。あおば通りかずみクリニックでは、女性医師が丁寧にカウンセリングを行い、お一人おひとりの状態をしっかり見極めたうえで、最適な薄毛治療プランをご提案いたします。安心してご相談ください。